何歳から?保育士も大切にする塗り絵のメリット。無料ダウンロードサイトや接し方も紹介

塗り絵は早ければ1歳半ごろからできる子どもの好きな遊びの1つです。
ママと一緒に楽しめて、色彩感覚や集中力が身に付いたり、達成感が得られて自信が付いたりするメリットもあるんだとか。
そんな塗り絵は主に2歳頃からが本格的に楽しめるようになってきます。魔のイヤイヤ期で困った時にも、子どもが好きなイラストの塗り絵を出してあげたら、気持ちの切り替えがスムーズに行くかもしれませんね。
そこで今回は、保育士さんも大切にしている塗り絵の魅力や、どんな塗り絵がいいのかを紹介します。また、お家で簡単に楽しめる塗り絵の無料ダウンロードサイトも載せているので、ぜひ試してみてくださいね。身に付くことがたくさんある塗り絵を親子で楽しんでみましょう。
塗り絵はいろいろな力を育てるいいこと尽くしの遊び

塗り絵は、ただ楽しいだけではなく、さまざまな力を育てることができる遊びです。
赤や青など色の違いを識別する力や、色彩感覚、手先を細かく動かす器用さに加え、「ここは赤で、ここは黄色で...」と考えながら塗る想像力や集中力もつきます。また、塗り終えたことによる達成感や、褒めてもらえたことによる自信も得ることができます。
楽しみながらいろいろな力が付いていく塗り絵は、まさにいいこと尽くしの子どもの遊びですよね?保育園でも、保育士さんが子どもに寄り添って塗り絵をさせてあげるのは、いいことがたくさんあるからと知っているからかもしれません。
塗り絵は何歳頃からはじめるのがいい?
子どもが塗り絵をいつはじめるか決めるためには、色が分かるようになってクレヨンを握る力が付いていることがポイントです。色の違いは1歳からでも判別できるようになってきますが、色の名前を覚えられるようになるのは2歳前後が多いようです。
そのため、塗り絵は2歳頃からはじめるのがオススメです。早い子なら1歳半くらいでも色を覚えて、クレヨンを持てるようになる場合もあるので、子どもの様子を見ながら塗り絵を用意してあげるといいですね。
ただし、早すぎるとうまく塗れなくて達成感が得にくくなってしまう場合もあります。
もし1歳からはじめるなら、クレヨンを握って紙に描き、色が乗るのを楽しむことからスタートするといいですね。
塗り絵をさせてあげる時の親の接し方とは?
保育士さんが子どもの塗り絵を見ている時はできあがるまで見守り、完成したら褒めてくれます。 褒めることで塗り絵が楽しくなり、子どもも「もっと塗りたい!」という気持ちになるからです。 そのため、パパやママが塗り絵に付き合う時もなるべく褒めてあげましょう。
親だとついつい口出ししてしまいそうになりますが、そこはグッと我慢。「ここの色は赤でしょ?」などと指摘してしまうと、子どもの想像力を広げる折角の機会がなくなってしまうかもしれません。まずは子どもの塗りたいように、好きな色を好きなところに使わせてあげましょう。
2歳頃なら、線からはみ出しても、イラストとまったく異なる色を塗っていても気にせず、「色がちょっとでも塗れたらOK」くらいの気持ちで付き添ってあげるといいでしょう。小さな子どもは集中力が長く続きにくいので、塗り絵を全部完成させるのは難しいもの。クレヨンなどを手に持って、絵を塗る楽しさが味わえるだけでも十分ではないでしょうか?そして塗り絵を続けていくうちに段々とはみ出さないようになっていき、上達していくはずです。
また、もっと塗り絵を楽しんでほしいなという時は親も一緒に塗るのがオススメ。クレヨンや色鉛筆の使い方、塗り方を子どもがマネをして、上手に塗れるようになるかもしれませんよ。
ちなみに筆者も子どもの塗り絵に付き合う時は、隣のページを塗って一緒に楽しんでいました。「ママ、すご~い!」といって、マネするように一生懸命塗っていましたよ。
どんなイラストや画材を使ったらいい?年齢にあわせた選び方
塗り絵をする時は、子どもの年齢にあったイラストや画材を選んであげるとより楽しめるようになります。そこで、オススメの画材や塗り絵をご紹介します。子どもと一緒に「どれがいいかな?」と選んでいくのも楽しいですよ。
塗り絵に使う画材の選び方
2~3歳頃は、色鉛筆よりもクレヨンやクレパスがオススメです。クレヨンは小さな子ども向けに握りやすくてなめても大丈夫な素材のものがあるため、ママも安心して使わせてあげられます。
クレパスはやわらかいので力がなくても簡単に塗れて、色を重ねることもできます。色が混ざる様子も楽しめるので、色の違いに興味を持つようになってきたら、クレパスを使わせてあげるとよさそうです。
色鉛筆は先が尖っていて硬いため、力加減ができるようになってきてからがオススメです。4歳くらいになって、線からはみ出さないように塗れるようになった頃がいいかもしれませんね。
年齢にあわせたイラストの選び方
塗り絵は、子どもの好きなイラストやキャラクターなど、興味があるものを選んであげましょう。子どもが興味を持っている上で、年齢や画材にあうイラストかどうかをチェックするのがオススメです。
初めて塗り絵をする2歳前後は、線をはみ出さずに塗るということが難しいので、1色で塗れるような大きくてシンプルな線画のものをチョイスして。クレヨンやクレパスなど先の太い画材でも塗りやすいような、塗る面積が細かすぎないイラストを選んであげましょう。
クレヨンでもスムーズに塗り進められる絵柄なら、集中してできるかもしれません。最初は小さくて単純な塗り絵からスタートして、塗り終える達成感を味わわせてあげることを大切にしたいですね。
また、4~5歳くらいで塗り絵をしっかり楽しむようになってきたら、色鉛筆やペンなど先の細いものを使うことが増えてきます。その場合は、大きすぎるイラストにも注意が必要です。イラストが大きすぎると塗り終わるまでに時間がかかって飽きてしまい、達成感が得にくくなるかもしれません。
確かに筆者の子どもも、大きなイラストばかりのノート型の塗り絵を色鉛筆で塗っていると、なかなか最後まで続かなかったり、まだ塗り終わっていないのに新しいページを塗り始めてしまったりしていました。
そのため、色鉛筆を使って塗る場合は、少し細かい絵柄の塗り絵を選ぶのがオススメです。B5サイズなどの大きい塗り絵ノートではなく、B6サイズくらいの小さめのものを用意してあげるのもいいのではないでしょうか?
どんなイラストのものがいいのか様子を見たい時は、無料ダウンロードサイトの塗り絵で試してみるのもオススメです。たくさん種類があるので、わが子の好きなイラストや塗りやすい形などがわかるかもしれません。
そこで、無料ダウンロードできる塗り絵サイトもご紹介します。
おすすめの塗り絵無料ダウンロードサイトをご紹介
それではここで、塗り絵が無料でダウンロードできるおすすめサイトを紹介します。
市販の塗り絵ノートよりも幅広いデザインから選べるので、飽きずに楽しめるはずですよ。お友達や兄弟で一緒に塗り絵をする時は、同じイラストを複数枚プリントできるのも便利なところ。
また、失敗しても印刷しなおして、何回でもさせてあげられるところも無料のメリットですよね。以下にご紹介する塗り絵の無料ダウンロードサイトで試してみてはいかかでしょうか?
ぬりえランド
http://kids-nurie.com/
乗り物や食べ物などシンプルなイラストも多く、初めて塗り絵をする時にも使いやすいサイトです。季節の行事ごとのイラストも豊富なので、子どもが塗ったものを飾って季節の変化を一緒に楽しむのもいいですよね。
ちびむすドリル
https://happylilac.net/nurie-h.html
知育教材のサイトなので、数字や言葉が入った塗り絵もたくさんあります。塗り絵が上手になってきた頃に使うのもおすすめですよ。大人の塗り絵もあるので、ママも一緒に楽しみたい時にいかがでしょうか?
ディズニーキッズ公式ダウンロード
https://kids.disney.co.jp/download.html#category-coloring
人気のディズニーキャラクターの塗り絵も無料でダウンロードできます。子どもの好きなキャラクターなら、上手に塗りたいという気持ちも生まれそうですね。たくさんの種類の塗り絵があるので、選べる楽しさがあるのも魅力です。
汚れ対策をしておけば、塗り絵を思う存分楽しませてあげられる
子どもに好きなように塗らせてあげたいけど、汚れも気になる
子どものいろいろな力を育てる塗り絵は、小さいうちからたくさんさせてあげたい魅力いっぱいの遊びです。
小さい頃によく使うやわらかくて描きやすいクレヨンやクレパスも、好きなように塗らせてあげたいですね。線からはみ出しても大胆に描いてもママは気にせず、穏やかな気持ちで遊ばせてあげたいものです。
しかし、まだまだ力加減が難しい小さな子どもが塗り絵をすると、テーブルまではみ出してしまったり、折れたクレヨンを落としたり、テーブルを汚してしまわないか心配にもなるママもいるかもしれません。
そんなときは、自宅ならテーブルの一面に新聞紙をあらかじめ敷いておくなどの工夫をして、さらに水で落とせるクレヨンやクレパスを使用してみるのもいいかもしれません。手や体についても水で洗えば簡単に落とせ、表面がつるっとしたところなら、はみだして描いても濡れ布巾で拭き取ることができるので安心です。
塗り絵の汚れ対策は家具選びから
汚れるのが気になって、子どもに好きなように塗り絵をさせるのをためらってしまうなら、家具選びの時から汚れ対策をしっかりしておくのがオススメです。
ダイニングテーブルやイスといった大切な家具は、子どもが遊びに使うことも考えて汚れや傷に強いかどうかもチェックしてから選んでいきましょう。
次の記事では、汚れても手入れが楽にできて丈夫な家具や、汚れの落とし方について紹介しています。塗り絵を思う存分楽しませてあげるために、あらかじめ汚れ対策をばっちりしておきましょう。